ヴァイツェンのフルーティーな香りの秘密☆地ビール会社の広報による“超私的”ビール解説
ヴァイツェンの特徴の1つが「これがビール?」と思うほどのフルーティーな香り!
(ヴァイツェンってどんなビール?という人はこちらの解説を>>>Click)
フルーティーな香りとひとくくりにされていますが、実はその香りはバナナ香とエステル香の2種に大きく分けられます。
どちらの香りが強くなっているかは発酵の際の温度が関係しています。
①バナナの香が特徴のヴァイツェン
これはもう解説の必要もなく、本当に〝バナナ〟の香りです(笑)。
バナナの香りを出すためには、比較的高い温度で発酵させます。
現在日本の地ビールメーカーが造るヴァイツェンはこちらが主流です。
②エステル香が特徴のヴァイツェン
エステルの香り・・・青りんごや、洋なしに例えられます(若干のバナナ香もともなう)。
トップがエステルの香りで、飲んだあと鼻にクローブの香りが抜けるものが秀逸です。
比較的低い温度で発酵させると、エステル香が特徴のヴァイツェンになります。
サンクトガーレンのヴァイツェンはこちらです。
よくヴァイツェンの解説で“バナナやクローブを思わせるフルーティーな香り”となっているものがありますが、これは上記のことを理解しているのかちょっと怪しい。。。
(もちろんヴァイツェンというビールのスタイルを解説するときにそうなってしまうのは仕方ありませんが、ある1銘柄のヴァイツェンをこう解説しているとなると。。。もちろん、本当に中間の温度で発酵させてバナナ&クローブがきちんと出ているヴァイツェンもあるにはあります。)
また、現在日本ではバナナ香のヴァイツェンが主流なので“バナナの香りが弱い=不出来なヴァイツェン”と思う人がいますが、それは間違いです。
ヴァイツェンを飲むときには、それがどちらのタイプなのか、その理由までわかって飲むとまた違った楽しみ方ができるかもしれませんね♪
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コメント
>明芳さん
お久しぶりです☆
コメントありがとうございます。
>こういうブルーワーからの情報発信がもっと広がれば
>もっともっと地ビールに対する期待感が高まって
>ファンが増えると思うのですよw
あー、もうその通り。
でも職人の世界なので、皆さん造るのに一生懸命でなかなか情報発信まで手が回らないのですよね。
だから、私ががんばっていきますよー。
応援よろしくお願いします!
投稿: みき | 2007年10月 1日 (月) 07時47分
みきさん、おひさ~♪
こういうブルーワーからの情報発信がもっと広がれば
もっともっと地ビールに対する期待感が高まって
ファンが増えると思うのですよw
投稿: 明芳 | 2007年9月30日 (日) 10時21分