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2007年10月11日 (木)

神奈川新聞に掲載されました

(神奈川新聞 経済面 10月11日)

廃果で地ビール
第1弾は伊奈産リンゴ 11月1日発売予定
サンクトガーレンが企画

 元祖地ビール屋・サンクトガーレン(厚木市金田)は、見てくれが悪くて売り物にならない「廃果」を有効活用して「フルーツビール」を生産するプロジェクトを立ち上げた。第1弾は、長野県・伊那産リンゴを使ったアップルパイ味のするビールで、11月1日に発売の予定。果実の生産良全体に占める廃果の割合は3分の1に達するともいわれているため、リンゴ以外の産地もプロジェクトに熱いまなざしを注いでいる。

Applecinnamon_2  同社は地ビールの新商品として、食後やティータイムにデザート感覚で楽しむ「スイーツビール」を今月5月に発売。バニラや黒糖を加えたビールが、各地のビアコンペティションで最高賞を受賞するなど好評を博したことから、ラインナップに「フルーツビール」の追加を決めた。

 その材料を探すため、相談に訪れた地元・厚木市役所で紹介されたのがリンゴの産地・長野県伊那市。伊那市役所は、ちょっとした傷や規格外のサイズで売り物にならない「廃果」の有効活用を提案した。勧めに従って、伊那産「つがる」の廃果を大量に購入。

 厚木の醸造所にこもって試行錯誤を続けた結果、発酵のどの段階で何個ぐらい投入すればいいかが、ようやく明らかになった。ベースとなるビールには、通常より少し高温で焙煎した「カラメルモルト」を多めに使い、甘く香ばしい風味を引き出した。2,000リットルのビールを造るのに使った「つがる」は約400個。

 第1弾のフルーツビールは「アップルシナモンエール」と命名。口に含むとまず、リンゴとシナモンが香り立ち、アップルパイのような風味が楽しめるが。後味にはビールの苦みも、きっちり残っている。330ミリリットル瓶入りで、450円。県内では横浜高島屋で限定販売する。

 これに続いて、来年初夏には県産ミカンの新種「湘南ゴールド」の廃果を使ったフルーツビールの発売も計画。すでに、ミカン栽培のエキスパートの県農業技術センター根府川分室(小田原市)や生産者団体のJAかながわ西湘などと研究や話し合いを進めている。

 同社の岩本伸久社長らは「県内にはミカンのほか、イチゴ、ナシ、ブドウ、キウイなどの産地があり、廃果の処理に困っている農家も少なくないはず。フルーツビール・プロジェクトを成功させて、これらの農家のお役に立ちたい」と意気込んでいる。

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