元祖地ビール屋「サンクトガーレン」について
私は神奈川県厚木市にある地ビール会社「サンクトガーレン」で広報をしています。
「サンクトガーレン」、まるで外国のビールの名前のようですが、れっきとした国産地ビールです。
行ったことはないんですが、ドイツと接するスイス国境付近に
ボーデン湖という湖があって、サンクトガーレンという街は
その南にあるそうです。
うちのビールの名前は、その街のサンクトガーレン修道院から
もらったものです。世界中に現存する記録の中で、1番最初に
醸造免許をもらった修道院です。
(現在は修道院自体は残っていますが、ビールの醸造はしていません)
今は亡きサンクトガーレンの先代が、アメリカで出会った小規模生産のビール。
「普段日本で飲んでいたビールの味とは全然違う!これまでの人生損してた美味さだ!」
とその味に感動し、日本での小規模ビール(いわゆる地ビール)生産を決意。
ところが、当時の日本でビールの醸造免許をもらうためには年間2000Klのビールを
生産しなければなりませんでした。
2000Kl。それはものすごい量で、大瓶に換算して約316万本。
1日約8,700本売らなければいけない計算です。
つまり、実質的に日本の法律はビール醸造の新規参入を認めていなかったのです。
で、どうしたか。アメリカで免許を取得。そこでビールを造っちゃいました。
1993年サンフランシスコに「サンクトガーレン」誕生。それを日本に逆輸入して販売。
つまり、うちは小規模ビール(いわゆる地ビール)を初めて造った「元祖地ビール屋」なのです。
ただし、日本ではなく、アメリカで。
サンクトガーレン修道院に名前を頂いたのはその“元祖”の志を忘れないため。
日本人がアメリカでビール造りをはじめたニュースは、すぐに
TIMEやNEWS WEEKなどアメリカメディアで話題となりした。
「サンクトガーレンの夢はかなった。ただしアメリカで」と
日本の産業規制を皮肉たっぷりに書かれた記事の数々は
やがて日本の世論を動かします。
「なぜ日本人が日本でビールを造ることが出来ないのか?」と。
これを無視できなかった日本政府は1994年、
ビールの醸造免許取得のための年間生産量を2000Klから60Klへと大幅に下げました。
これが、日本の地ビールの幕開けです。
サンクトガーレンが日本の地ビールの幕開けをつくったのです。
サンクトガーレンは現在は厚木に拠点をうつし、ビールを造っています。
だって、造ってすぐ飲んだほうが美味しいんだから。
サンクトガーレンホームページ▼
http://www.sanktgallenbrewery.com/
住所:神奈川県厚木市金田1137-1
TEL:046-224-2317
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コメント
美希さま
発見☆
お互いがんばろうね^^
プレゼンの美希様はキラキラなんでしょうね♪
投稿: 高山綾子 | 2008年12月10日 (水) 08時40分