チョコビールの原料「チョコレート麦芽」って、どのくらい甘いの?
サンクトガーレンのチョコビールはチョコレート不使用。
チョコレートに頼らずビール本来の原料のみでチョコレート風味を表現しています。
ビールの原料でどうやってチョコレート風味を表現するのか?
その秘密は「チョコレートモルト(麦芽)」にあります。
通常のゴールド色のビールに使用する「ベースモルト」は約85度で焙煎され、きつね色をしています。
「チョコレートモルト」はベースモルトが黒コゲになる1歩手前、
約160度で焙煎された麦芽(モルト)で色はダークな茶色。
香りやかじったときのほろ苦さがビターチョコを思わせるため、この名前が付いています。
よく黒ビールは、この黒い麦芽“のみ”でつくられると思われていますが、
実は黒ビールの麦芽使用量のうち、黒い麦芽の使用量は全体の2割以下です。
チョコレートモルトをかじるとわかるのですが(※頒布会に入ると本当にかじれます!)
高温焙煎して焦がした麦芽は全然甘くありません。むしろ苦い(´・ω・`)。
ビールと同じ麦から作られるパンも焦げると甘くないように、焦がした麦芽も甘くないのです。
そのため、この麦芽からはビールをつくるのに不可欠な糖分を取ることができません。
(ビールは麦芽から抽出された糖分が、ビール酵母に分解されてアルコールとなります)
つまり、糖分を取るのはあくまでベースモルトなどから、チョコレート風味はこのチョコレートモルトから、
と何種類ものモルトを職人のさじ加減でブレンドして使用しているのです。
(ちなみにサンクトガーレンのチョコビールは6種類の麦芽をブレンドして使用)
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★ 金色ビールより、黒ビールのほうがお得?
通常、濃色(黒い)ビールのほうが麦芽を多種類使います。
例えばうちのゴールデンエールは2種類の麦芽使用なのに対し、
ブラウンポーターは5種類の麦芽使用。
上記通り、黒い麦芽からは糖分が取れないためです。だから黒ビールには、
通常のゴールド色のビールに使う浅煎麦芽 + 黒ビール特有の深煎麦芽
を使うことになります。
その分、黒ビールのほうがちょこっと手間とコストがかかります。
つまり、大きな声では言えませんが、値段が同じなら黒ビールのほうがお得です。
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