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2010年3月18日 (木)

規格外野菜OK?NG?生産者、消費者それぞれの事情

先日、ニュースでこんな記事が。

以下一部抜粋

規格外野菜なども大半がOK 「質の割に安い」と消費者

曲がったキュウリや色にむらがあるリンゴなど規格外の野菜や果物の購入に、
大半の消費者が「品質の割に低価格」などの肯定的な考えであることが4日、
日本政策金融公庫のアンケートで分かった。

調査は1月、全国の20~60代の男女2千人にインターネットで実施。
規格外品を購入したことがある人は60・0%。購入経験のない人のうち65・5%が
今後は購入したいとし、関心の高さが鮮明となった。

購入理由は、複数回答で「品質の割に価格が安い」(64・8%)
「規格品と味が変わらない」(55・5%)「見た目にこだわらない」(37・3%)などが多かった。


全文はこちら▼
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030401000661.html

これね、個人的にはうーん・・・という感じなのです。

例えば、私たちが春夏限定で発売している湘南ゴールドというビール。

Img_4712

その原料に使っている湘南ゴールドというオレンジは
神奈川県が12年の月日をかけて開発した新種オレンジで、
まだ生産量が少なく店頭に出ると即日完売。

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まだまだ入手困難で幻のオレンジと言われています。


で、この湘南ゴールドにも形が悪かったりで市場に出ない規格外品があります。
(果物は生産量の3分の1は廃果になると言われています)


私たちはそれを買い上げてビールにしています。


湘南ゴールドは、もともとみかん大国と呼ばれるほどみかんの生産が盛んだった
神奈川県が、愛媛や熊本といったみかん大国に巻き返しをはかるために
威信をかけて開発した ブランドみかん です。


だから 普通のみかんより審査が厳しい
    =B級品としてはじかれるみかんも多い 
のだそう。


でも、そもそも入手困難なオレンジなんだから、形が悪かろうがなんだろうが
ビールの原料にしないで現物を売ってほしいというご意見、あるんです。実は。


でも私はブランド化を目指すのであれば、
B級品であっても安売りはするべきではないと思うし、
恐らく関係者もそう思っているからしていないのでしょう。


「とにかくまずは食べてもらって」という意見もあると思いますが、
(生産者の方にもそういう想いの方はいらっしゃると思いますが)
1度下がった値段を上げるって不可能に近いこと。


湘南ゴールドが価格競争に巻き込まれてしまうようなみかんにならないため。
ワンランク上のみかんとしてブランド化をはかっていくため。
今は我慢のときかな、と思っています。


いつか湘南ゴールドの生産量が需要に追いついたとき
「待ってました!」という土壌ができているよう、私たちもがんばります!!!


湘南ゴールドビール、今年も4月14日のオレンジデーに発売です(◎´∀`)ノ


▼<関連リンク>湘南ゴールドの果実そのものを入手する方法
http://sweetsbeer.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-c75a.html


【お知らせ】〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

春夏限定ビール「湘南ゴールド」と入れ替わりで終了するのが
秋冬限定ビール「アップルシナモンエール」。

寂しいですが、お別れの日が近づいています 最後の買いだめ受付中です。
秋冬限定のアップルパイ風味ビールアップルシナモンエール今季分終了間近。

りんごを焼くところから全て手作りのアップルパイ風味のビールです!

アップルシナモンエールの詳細>>ここ  オンラインショップ>>ここ

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りんごを焼いているとこ>>       ビール醸造風景>>ここ

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コメント

たしかにブランドということを考えると難しい問題ですよね…
>1度下がった値段を上げるって不可能に近いこと。
ほんとにそう思います。

あとは入手困難だから、なおさらほしい!という気持ちもありますしね(^^;
というわけで、湘南ゴールドビール楽しみにしてます♪

投稿: かいぐり | 2010年3月22日 (月) 23時20分

基本的に、規格を作らないから規格外なんですよ。
曲がったキュウリだろうが、色斑があるリンゴだろうが、
そういう「規格です!」って言い張っちゃえば、規格品なんですよね。
曲がったキュウリばかりを集めて、まっすぐなキュウリとは異なるダンボールに入れて
異なるブランドで出荷すれば十分に規格品なんですよ(笑)

価格下落をさせない方法として、需要量よりも僅かに少ない供給量しか供給しないというのは、
基本的なことです。優れた経営者ほど需要に追い付かないんです。
A級品とB級品で供給が競合しないように、B級品は原型を留めないように加工するというのも、
基本的なことなんですよね。そういう加工ができないものは、B級品として破棄されているわけで。

キムチに使われるハクサイとか、スーパーで売っているカット野菜とか、
リンゴジャムとか、マヨネーズに使われている玉子とか、
B級品を加工したものって沢山あるわけで。

湘南ゴールドを含む各種果実は「ジュースにしてしまう」という、
安易な原型を留めない加工方法があるので、B級品として出荷する価値はないけど、
原型を留めない加工方法が難しいものであるなら、B級品として出荷して欲しいというのは、
まぁ当然のことだと思います。

ワイン用のブドウ・日本酒用の酒米・ビール用の二条大麦など、
酒類の主原料はA級品を(場合によっては更に厳選してから)加工するんですが(笑)

投稿: 匿名 | 2010年3月19日 (金) 00時16分

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