同じビールなのに樽生と瓶で異なる味のように感じるのはなぜ?
たまには地ビール会社の広報っぽいことを書きます(*゚▽゚)ノ
たまに「同じビールなのに樽生と瓶で異なる味のように感じるのはなぜ?」とか
「樽生ビールと瓶ビールは違うビールを詰めているのではないか?」という質問を頂きます。
が、サンクトガーレンの場合は樽生も瓶も同じビールです。同じタンクから詰めています。
ただ、樽生ビールと瓶ビールは詰めるときの条件などがそれぞれ微妙に異なるため、
それが味の変化として出ている可能性はあります。
味の変化に影響を与えていると思われる要素は以下の通り。
■ガス圧の違い
樽と瓶、それぞれの容器に詰める際のガス圧が異なります。
恐らくどこのビールメーカーさんも瓶詰めの際のほうがガス圧が強いはずです。
(ちなみにサンクトガーレンの場合は 樽1:3瓶 くらいの違いがあります)
炭酸の強弱どちらのビールが良いかは、個人の好みによりますが、
炭酸の弱いほうが柔らかで、強いほうがビリビリした感じになります。
■空気に触れるかどうか
瓶ビールは栓を閉める瞬間どうしてもビール液が一瞬空気に触れます。
空気はビールの劣化要素の1つです(酸化の原因)
一方、樽生ビールはタンクから全く空気に触れないで詰めることが可能です。
そのため樽生ビールのほうが新鮮である可能性は高いです。
■工程数の差
これはビール会社にもよりますが、
瓶詰めの際、大きなビールタンクから直接瓶に詰めするのではなく
1回樽に取ってから瓶詰めをしている地ビール会社が多いようです。
大きなビールタンク → 樽 → 瓶ビール
ビールを動かす工程が多いほど、ビールにはストレスとなり、劣化の原因にもなります。
つまり、樽生ビールのほうが瓶ビールより工程が1つ少なく、新鮮である可能性が高いのです。
サンクトガーレンは移転してタンクが増えたため、現在は樽も瓶も全てタンクから直結で詰めています。
(以前の工場では、上記のように樽生でワンアクションおいていたことがありました)
大きなタンク → 瓶ビール
他にも、
・ 容器が大きい樽ほうがビール液のストレスが少ない(分子構造が安定する)
・ ビールタンクはステンレスで、樽生の樽もステンレスで同じ素材だからビール液のストレスが少ない
(ステンレスのビールタンクから、ガラスの瓶に移すと素材が違うためビール液にストレスになる)
という説があります。
気に入ったビールを見かけたら、瓶も樽生も両方飲み比べてみると面白いかもしれません(*^-^)
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コメント
失礼します。
樽の場合、サーバーでのガス圧設定もかなり効くと思いますが。
投稿: keytaccata | 2010年3月31日 (水) 22時47分