デルモンテのパイナップル加工工場を見学して来ました。次のパイナップルエールに使います
今日、横浜某所へ大人の工場見学に行ってきました。
あるビールに使う、ある原料を仕入れるためです。
工場は横浜の港にあります。ここに船が着岸し、それをすぐ横で加工しています。
伺ったのはこちらの工場。何の工場か分かりますか?
これで分かりますか?
さらに、どーん。もう分かりましたね?
正解はこちら。デルモンテさんのパイナップル加工工場に伺ってきました。
パイナップルエールの原料を仕入に行って来たのです。
フィリピンの自社農場で育てられたパイナップル(ゴールデンパイン)は、
横浜の港まで冷蔵コンテナで送られそのままここの工場で加工されます。
驚くことに、ここのパイナップルは全て手切りで加工されています。
高級スーパーさんなどに並んでいるカットフルーツありますよね?
それがまさにここの工場で加工されています。
その工場を特別に見学させて頂きました。完全フル装備の社長。
残念ながら工場の内部は撮影禁止だったのですが、社長と2人で興奮しながら見てきました。
工場と言っても、大袈裟な機械がある訳ではなく、職人さんがたくさん!
洗う人、頭を切り落とす人、皮を剥く人、細かく刻む人、計量する人、袋詰めする人…。
本当に驚くくらい手作業で行われています。
私たちが力一杯切っているパイナップルを、まるで柔らかいものを切っているかのように、スッスッスッと包丁を入れていきます。
その所作はカウンターでお刺身を切っている職人さんと同じにしか見えません。
デルモンテさんでは「果実は機械で切ると余計な圧力がかかり、美味しい部分(果汁)が逃げてしまう」ということで、手切りのラインが中心になっています。
包丁を研ぐだけの専門の職人さんもいるのです!(1日何本もの包丁を研ぐそうです)
サンクトガーレンのフルーツビールは人工加工した果実などは一切使用しない、というポリシーがあり、それを理解された上で声を掛けて下さったのがデルモンテさんでした。
これまでは、いつも自分たちでパイナップルを買って加工していましたが、パイナップルそのものに当たり外れがあったり、季節による糖度のバラつきは自分たちではどうしようも出来ない部分でした。
それがデルモンテさんと組ませて頂くことで、果実そのものの当たり外れ、季節による果実の糖度のバラつきなどのバクチ的な要素を払しょくできるのではないかと考えています。
今回約600Kのゴールデンパインを仕入れさせて頂きました。
次のパイナップルエールの仕込みで使わせて頂きます。
試食させて頂きましたが、いつも自分たちで仕入れているパイナップルより断然甘く、香りも強いのでビールにも良い影響が出るのではないかと思っています。
今後、全てをこのパイナップルに切り替えるかどうかは、次のビールの出来で考えたいと思っています。
美味しく出来ますように…。
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パイナップルの加工工場の横には、バナナの加工工場があります。
その中も特別に見せてもらいました。
パイナップルは現地で完熟して冷蔵コンテナで日本に運ぶのに対し、バナナは青いまま日本に運びます。
完熟したバナナは害虫がいる可能性があるため、日本の法律上青いまま運ばないといけないのです。
青いバナナは、この加工場に運び込まれ追熟します。
1つ1つが“室(むろ)”と呼ばれる部屋になっています。
室の中にはバナナの箱がぎっしり!
室に運び込まれたバナナは、エチレンガス(果実から発生する気体)を封入し追熟させます。
5日間くらいで黄色い完熟バナナの出来あがり!
ちなみにバナナは一般的に、標高の高いところで栽培されたものほど価格が高いんだそうです。
これはデルモンテさんのプレミアムラインの“濃高”。標高800mで栽培されたもの。
そして、美味しいバナナを選ぶポイントは尖っているものより、丸いものを選ぶことなんだそうです。
本当に面白い体験が出来ました。
デルモンテの皆さん、有難うございました。
後は…、美味しいビールを造るだけです!
(一部画像をデルモンテさんのHPよりお借り致しました)
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