先日、あるサイトで見かけた「ビールの炊き込みご飯」を作ってみました。
大さじ1杯のビールを隠し味に入れるとか、そんなレベルじゃないです。
水は一切使わず、ビールのみで炊き上げるご飯です。
なんかもう嫌な予感しかしないんですけど、失敗してもブログのネタになるか…という感じで週末に作ってみました。
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■用意するもの(これで4人前くらい。初めてだったのでレシピを忠実に再現しました)
お米 2カップ/ビール180g/黒ビール180g
鶏モモ肉100g/枝豆 60g/ほんだし 4g/塩4g
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■作り方
お米2カップはといで、ざるにあげておきます。
枝豆はむいた状態で60g。
鶏もも肉は1口大に切ります。下味は不要。
大手ビールに比べると、ゴールデンエールはホップの香りが、ブラウンポーターはコーヒーのような焦げ香が強いので、それがご飯に悪影響を与えないかと少し不安…。
いくらビール屋さんでも、ホップの香り漂うご飯は…勘弁かな…。
ビール180g(つまり180cc)を計量カップ…ではなく、ビーカーではかります。
有名なマーロウのプリンのやつです(笑)
泡が立たないようにそーっと注ぎます。
こんな感じ。黒ビールでも同じことを繰り返します。
サンクトガーレンの小瓶は1本330mlなので、160cc余ります。
それは仕方が無いので(?)飲んじゃいます。ぷはーっと。
全ての材料を並べてみると、こんな感じ。
どう見ても、奥の泡立った2種類の液体に違和感。
ご飯、鶏肉、枝豆、ほんだし、お塩を炊飯器に入れます。

そこにビールを注ぎます。もう後には引けません。
黒ビールも注ぎます。
炊飯器の中で泡立つビール。
美味しそうなものが出来る予感がこれっぽっちもありません…。
全体を軽く混ぜて、炊飯器のスイッチオン。
「念のため、サトウのごはんも用意したし大丈夫」と自分に言い聞かせて炊きあがりを待ちます。
炊いている最中の湯気からは意外にも(?)良い香りが。
醤油は1滴も入れていないのに、焦がした醤油のような香ばしい香りがします。
ビールを造っているときのような香りがするかと予想していたのですが、そんな香りは全くしません。
「これは、もしかしていけるんじゃないの?」
全く期待していなかったビールご飯に、少しだけ期待が膨らみます。
そして、炊きあがり。
恐る恐る蓋を開けてみると、おっ!?美味しそう。
お茶碗に盛っていただきます!
これが!意外、、、美味しい!
醤油を1滴も使っていないのに、醤油を使った混ぜご飯のような味わい。
その奥にすこーしだけビールの苦味があって、それが味に奥行きを与えています。
さらに、ご飯の1粒1粒が炒めた炒飯のようにパラパラ。(ビールの炭酸の効果?)
ビールを使っていると言われなければ、ビールで炊いたご飯とは気が付かないと思います。

嬉しいことに冷めても美味しいので、お弁当などにもお薦めです。
ご興味のある方はぜひお試しを。
※少し味が濃く感じたので、普段から薄味の食事の方は食塩やほんだしの量を少し減らしたほうが良いと思います。
※炊飯器に火力を選べるモードがある方は通常モードが良いと思います。
お焦げが好きで“強火モード”にしている方は気を付けて下さい。ビールは水より焦げやすいです。