映画タイタニックに登場する黒ビール「ポーター」、今でも、日本でも飲めます
昨日WOWOWでタイタニックをやっていて、つい最後まで見てしまいました。
(毎年クリスマス付近になると、タイタニックがどこかで放映されているような気がするのは気のせいでしょうか)
実はタイタニックのワンシーンに、サンクトガーレンと関係の深いシーンがあります。
1912年当時市場最大の豪華客船タイタニックの処女航海の船上で出会った、貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)。
身分や境遇を超えて魅かれあう2人。
そんな2人が三等船室で陽気な音楽とともに踊り、酒を飲むシーンがあります。
ここで登場するビールが、サンクトガーレンのレギュラー黒ビール「ポーター」スタイルのビールであるという説があります。
確かに、皆が飲んでいるビールは黒い色をしています。
ポーターはイギリス発祥のビール。
当時ロンドンで人気のあったブラウンエールは傷みやすく、すぐ酸っぱくなっていました。多くのパブはこれにペールエールを混ぜて新しいビール「スリーレッド」としてお客さんに提供していました。これをパブで混ぜてつくるのではなく、予め工場でつくるようになったのがポーターのはじまり。
タイタニック号もイギリスからヨーロッパへと向けた航海でした。
イギリス発祥のポーターが積まれていたと考えても不思議ではありません。
もともと「エンタイア」と呼ばれていたこのビール。荷役運搬人(Porter/ポーター)が愛するビールとして、いつの間にか「ポーター」と呼ばれるように。
ローズら上流階級の食事シーンでは「シャンパン」が登場。その直後の三等客室シーンで労働者に愛された「ポーター」が身分対比の象徴として使われたという話も。
ローズがポーターのグラスを掴んでガブ飲み。
それを見てびっくりするジャックに、「一等の娘は飲めないと思った?」というセリフが。
これは「私が飲めないとでも?」の意味ではなく、「庶民の酒は飲まないとでも思った?」というニュアンスが含まれているのかもしれません。
お歳暮に人気の「感謝の黒」もポータースタイルのビールです。
(レギュラービールのブラウンポーターとは少しレシピが違います)
クリスマス、年末年始にタイタニックのDVDを見ながら、当時の庶民に愛されたビールを味わってみてはいかがでしょうか?
サンクトガーレンでは12月3連休も出荷対応中。午前中の出荷は、即日出荷致します。
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タイタニックで飲まれたビールが「ポーター」かもしれないというのはあくまで1つの説です。
ダンスシーンでアイルランド音楽が使われていたことから、アイルランド発祥の黒ビール「スタウト」ではないか、という説もあります。
いずれにせよ、エール製法で造られた黒ビールであることは確かなようです。(ちなみにポーターはスタウトの前身です)
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