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2014年3月

2014年3月31日 (月)

湘南ゴールドの選果風景(サイズの計測)

先日、工場に今季分の湘南ゴールド果実第1弾500Kが到着しました

湘南ゴールドビールは収穫直前の雪で表皮が茶色に変色してしまった見た目の悪い果実の他、
やけに大きかったり、やけに小さかったりといった規格外サイズの果実も使用しています。

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果実のサイズはこれで測ります。

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規定のサイズの穴が開いたローラーがぐるぐる回って、その穴に落ちた果実がそのサイズということ。
これを選果と言います。

動画がありました(あ、あれ縦横が…)


どの穴にも落ちないフレープフルーツ並の大きさの湘南ゴールドなんかもたまに(笑)


湘南ゴールドビールを造る際、使う果実の量はグラムで測ります。

そのため同じグラムでも、やけに小さい湘南ゴールド果実ばかりの箱にあたると皮部分が多くなります。

逆にやけに大きい湘南ゴールドばかりの箱にあたると皮よりも果実部分が多くなります。

当然、皮が多くなるか、実が多くなるかでビールの味にも多少の影響が出ます。

▼両方とも湘南ゴールド
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それは生果実を丸ごと使ったフルーツビールの醍醐味として楽しんで頂ければ嬉しく思います。
(生果実の味わいは均一化していないのに、それを使った製品の味が均一化されているほうが不自然だと私たちは考えます)


第1便で到着した果実のサイズは中くらいのものが多かったので、皮も果実もバランスが良いと思います。

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そんな湘南ゴールド生果実を使ったビールは4月14日に発売。
ただ今先行予約承り中です。 ▶湘南ゴールドビールの詳細

また、4月3日(木)~6日(日)横浜そごうにて「湘南ゴールド販売会」が開催されます。
湘南ゴールドの生果実のほか、湘南ゴールドを使ったスイーツ、湘南ゴールドビールの先行販売もあります。

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2014年3月27日 (木)

美味しい湘南ゴールドの見分け方。

湘南ゴールドビールの発売は4月14日オレンジデーですが、果実は今が旬。

生産者の方に聞いた美味しい湘南ゴールドの見分け方をお教えします。

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■左と右の湘南ゴールド、どちらのほうが美味しいでしょう?

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答えは左。

湘南ゴールドは表皮に赤いポツポツが出ているものが美味しいのだそうです。
皮が汚いからといって避けるのはもったいないかもしれません。

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■左と右の湘南ゴールド、どちらのほうが香りが良いでしょう?

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答えは左。
表皮が綺麗にツルンとしているより、ボコボコしているもののほうが香りが良いんだそうです。

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でも、店頭で人気があるのは、表面がツルンとした見た目綺麗な果実なんですよね。

湘南ゴールドオレンジは生産量が少なく、3月下旬~4月中旬のほんの1か月程度しか出回らないため、
なかなか現物を目にする機会は無いかもしれませんが、購入予定の方は参考に。

4月3日(木)~6日(日)横浜そごうにて「湘南ゴールド販売会」が開催されます。
湘南ゴールドの生果実のほか、湘南ゴールドを使ったスイーツ、湘南ゴールドビールの先行販売もあります。

通常販売は4月14日~9月末まで。ただ今先行予約承り中です。 

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2014年3月26日 (水)

湘南ゴールド果実500Kがやってきた!

工場に2014年収穫の湘南ゴールド第1便、500Kがやってきました!
それを遡ること数週間前、根府川に湘南ゴールドの様子を見に行ってきました。

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湘南ゴールドは神奈川県が12年の年月をかけて開発したオリジナル柑橘。
レモンのような黄色ですが、食べると甘いというギャップがあり、他の柑橘類を圧倒する華やかな香りが特徴です。

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柑橘の樹は1年ごとに収穫の多い“表年”と、収穫の少ない“裏年”を繰り返します。
今年、湘南ゴールドは表年を迎える樹が多く、開花までは順調でした。

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ところが収穫前に大雪に見舞われ、雪焼け(果実表面に雪がつき、茶褐色に変色してしまう)した果実が多く出ました。
このビールにはそんな規格外果実を使用しています。

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急遽雪避けのためにかけられたシート。
農家の皆様お疲れ様です。

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落下していた果実を一足先に頂いてみました。
香りの良さは今年も申し分なし。

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普通、柑橘はヘタの無いほうから剥く人が多いと思いますが、
湘南ゴールドはヘタ側からのほうが剥きやすいんです。
これ、豆知識(笑)。

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食べてみると…酸っぱいーーーーーーーーー!

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それもそのはずで、収穫した柑橘は(湘南ゴールドに限らず)「減酸」という工程を経て出荷されます。
収穫後、数週間低温貯蔵することで酸味が落ちていくのです。
(食い意地をはるとろくなことが無いですね…笑)



そんな湘南ゴールド生果実を使ったビールは4月14日に発売。
ただ今先行予約承り中です。 ▶湘南ゴールドビールの詳細

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また、4月3日(木)~6日(日)横浜そごうにて「湘南ゴールド販売会」が開催されます。
湘南ゴールドの生果実のほか、湘南ゴールドを使ったスイーツ、湘南ゴールドビールの先行販売もあります。

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2014年3月25日 (火)

ほぼ桜。アーモンドの花で一足先にお花見。

ようやく暖かくなってきて、桜のつぼみもかなり膨らんできました。

さて、下に2枚の画像があります。
どちらも桜に見えますが、1枚は桜、もう1枚は別の花です。

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どちらが桜かわかりますか?
上が桜の花(ソメイヨシノ)。下はアーモンドの花です。

あのアーモンドチョコレートのアーモンドです。
桜にそっくりですよね!

アーモンドの花が桜にそっくりなのを知ったのは、京都の地ビールと燻製のお店「和知」店主さんのinstagramがきっかけでした。
→ちなみに和知さんでは今、さくらビールの樽生が飲めます


花がよく似ているのは、アーモンドも桜も同じバラ科サクラ属のため。

同じ場所であってもアーモンドの花のほうが桜よりも2週間くらい早く満開になるため、
あそこの桜はやけに早く咲くなと思ったら実はアーモンドだった、ということも多いのだとか。

そして、今まさにアーモンドの花が満開を迎えています。

アーモンドの樹は神戸のナッツ工場の庭で約90本育てられていたり、
同じく神戸にはアーモンド並木があったりと、関西のほうでよく見かけることができるようです。



残念ながら、私の調べた限り関東ではたくさんのアーモンド樹を一気に見られるところは無いようです。(数本栽培されている公園などはある)

そんなアーモンドの樹が見られる場所などをこちらにまとめてみました。
桜とアーモンドの見分け方についても。

一足早いアーモンドのお花見にも、これから迎える本番のお花見にも、お伴にはさくらビールをどうぞ。
口からも春を感じることが出来ます。

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皆でわいわい楽しむなら一升瓶ビールもお薦めです。

どどーんと1.8Lのビール。
持ち寄りに持参したらインパクト大で一躍ヒーローになれます。

どちらも平日午前中のご注文は即日出荷いたしますので、お急ぎの方もぜひ。

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2014年3月23日 (日)

スノーモンキービアライブ2014に参加してきました

今年も志賀高原で開催されたスノーモンキービアライブに参加してきました。

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ブースの運営はイベント担当の横溝に託していたため、私は2日目より半分お客様的な参加。

2日目は初日の吹雪が嘘のような晴天でした!

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スノーモンキービアライブは、日本各地から美味しいビールが集結するだけではなく、

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そのビールを片手にライブが楽しめちゃうのが最大の特徴。

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ビールを飲んで・・・

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ライブで盛り上がって・・・

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またビールを飲んで・・・

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またライブで盛り上がって・・・

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本当に贅沢な数時間でした。

個人的にはbar ccaoiでのライブに参加したこともある奇妙礼太郎さんのステージが最高でした。

皆で合唱して、会場が1つになったような気がしました。


そして、このイベントってとてもフォトジェニックですよね。
(そんな訳で写真がたくさんの記事に…)

グラスデザインはカッコいいし、外の雪山をバックにしたビールも、

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ステージ照明を飲み込んだビールもキラキラしてて素敵。

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会場全体の雰囲気づくりに物凄くこだわられていて、出展者のテーブルなどはありものの会議テーブルなどは使わず手造りされています。

この暖かみのある木の感じ、素敵ですよね。
会場の雰囲気を壊す“のぼり”などの掲出も禁止されているなど、かなり徹底されています。

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実行委員長の志賀高原ビール佐藤さんの後ろ姿を隠し撮り。
佐藤さん、参加者の皆様、お疲れ様でした!

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そして、ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。


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2014年3月17日 (月)

ギネスビールが日本で“発泡酒”になるかもしれなかった話

今日3月17日はアイルランド最大の国民行事「セントパトリックデー」

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ギネスビールfacebookページより

アイルランドはギネスビール発祥の地。

1759年に誕生以来、今や150か国以上で楽しまれている、恐らく世界で1番有名な黒ビール。

そんなギネスビールが日本では“発泡酒”扱いになるかもしれなかったことをご存知ですか?

ギネスビールは1778年にアーサー・ギネスの考案によって誕生しました。

その頃、ロンドン生まれのポーターがアイルランドでも人気を博していました。

ところが、石炭税が高かったアイルランドでは、ロースト麦芽を大量に使うポーターは税金がとても高くなってしまうため、
麦を麦芽化せず乾燥した「ローストバーレイ」を使った新しいポーターを考案しました。

これが徐々に人気を博し、ポーターとは区別して「スタウト」として1つの新しいスタイルとして確立しました。

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実はこの麦芽化していない“麦”が、もともと日本の酒税法ではビールの原料には認められていませんでした。

日本でギネスビールの輸入販売がはじまったのは1960年代。

当時の日本の担当者の手違い(勘違い?)により、本来「発泡酒」として販売しなければならないギネスビールを「ビール」として販売許可。

その後、その間違いに気がつき2003年に“麦”がビールの原料に加えられたと言われています。

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日本でのビールの定義

[1] 原料(水・ホップを除く)における麦芽の使用率が2/3以上
[2] ビールで使用可能な原料(※)を発酵させたもの
[3] 酒類(アルコール分20%未満)
[4] 発泡性

※ビールで使用可能な原料
麦芽・ホップ・水・麦(2003年より原料として認められる)・米・とうもろこし・こうりゃん・ばれいしょ・でんぷん・糖類・カラメル

→ [1]麦芽率を低くして、酒税を抑えたものがいわゆる“節税型発泡酒”です

→ [2]サンクトガーレンの果物を使ったフルーツビールや、さくらビールが“発泡酒”表記になるのはこの指定材料以外の原料を使っているためです。
麦芽率は高いため、支払っている税金はビールと変わらず“節税型発泡酒”とは一線を画します。
海外に輸出する際には普通にビール扱いとなります。

ギネスビールがもし“発泡酒”扱いになっていたとしたら、今より安く楽しめるのでは?と思う方がいつかもしれませんが、それはありません。
ギネスビールがもし日本で“発泡酒”扱いになっていたとしても、それは表記上だけです。
ギネスビールの麦芽率は高いため、通常のビールと酒税は変わりません。つまりもし“発泡酒”扱いになっていても、今より価格は安くなることは考えられません。

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今日、セントパトリックデーを祝ってギネスビールが割引で楽しめるお店が多くあります。

サンクトガーレンのYOKOHAMA XPAリアルエール)常設店の渋谷オールゲイトでは、ギネスビール200円引きです。

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今日は川もビールも緑に染まるセント・パトリックデー

今日3月17日はセント・パトリックデー。

アイルランドにキリスト教を広めた聖人セント・パトリックの命日に行われる、アイルランド最大の国民行事。アメリカでもニューヨークやボストンなど、アイルランド系移民の多い地域・都市で盛大に祝われれます。

アイルランドのシンボルカラーは「緑」。

セント・パトリックデーに緑に染められるシカゴ川は有名ですね。

エンパイヤステートビルディングも緑。

そして、この日はケーキもビールも緑に染まります。

English
緑のビールの作り方→http://taylortakesataste.com/green-beer/

Green Beer
PunjabiGraphics.com | Beer | Forward this Picture

日本でもHUBと82ALE HOUSEで緑のビールが楽しめるようです。



ちなみに、82ALE HOUSEのゲストビール(樽生)が間もなく「さくらビール」になります。

現在のゲストビールの在庫状況によって切り替わりのタイミングが変わりますが、今週末よりお楽しみ頂ける予定です。
ボトルと樽生では味わいも違って感じますので、ぜひ1度お店で樽生を味わってみて下さい!

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2014年3月 7日 (金)

桜の無い国へ「さくらビール」を。シンガポールへ輸出再び。

来週、再びシンガポールへビールを輸出します。工場ではその準備中。

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通常のビール樽はステンレス製で中身が空になったら回収して、洗って…とリターナブルです。
でも海外に送ったビール樽の回収は大変なので、紙とペット素材で出来た使い捨てのキーケグという樽を使っています。
キーケグは下からビールを詰めます:詳細はこちら

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今回輸出するビールは5種類。
そして、さくら

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今回、サンクトガーレン的な目玉は初輸出となる「さくら」。

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シンガポールに桜の樹はありません。(中川調べ)
そのため本物の桜を見たことがある人はわずか。
もちろん“桜の味”など体験したことも無い方がほとんど。

これまでもビアフェスなどで桜の無い国の方に「さくらビール」を味わって頂く機会がありましたが、反応はだいたい2つに分かれます。

1つは“さくら=さくらんぼ”を連想して、チェリー味のしないビールに怪訝な表情を浮かべる方。

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そしてもう1つは体験したことの無い桜の味わいに感激して下さる方。
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後者の良い反応のほうを頂くほうが多いのですが、それでも桜の無い国の方にさくらビールを提供する際はいつもドキドキします。

シンガポールの皆さんはどんな感想をもつのでしょうか。
楽しみなような、少し不安なような。

シンガポールで「さくら」をやりたいと熱望したJiBeerのお2人に託します…。
(昨年秋の横浜ビアフェスに遊びに来てくれた2人)

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シンガポールの皆さんに楽しんで頂けますように。

ところで、これ、思いっ切り日本語だけど、アルファベットで書かなくて良かったの??

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2014年3月 6日 (木)

【初心忘るべからず】今日は新人スタッフ初の仕込み日でした

今日は初めて新人スタッフの木水(きみず)が主導で仕込みをした日でした。
いつか見返すときのために、この日を記しておこうと思います。

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ドキドキしながら何度も何度も腕時計を見たり、計器を気にしていましたね。
何度目の仕込みになっても、この日のことを忘れないで下さい。



自己流の前にまず基本。
バルブの開け閉めにすら正しい順序があり、その順序に意味があります。
それを疎かにしないで下さい。

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ビールが造りたくてこの業界に入ってきたのだから、自分が造ってみたいビール、色々あると思います。
でも、まずはサンクトガーレンのレギュラービールを正しく造れる1人前のブルワーになって下さい。

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“自分の作品”ではなく“会社の商品”をつくっていることを忘れないでください。
自分のつくったビールに責任がもてるようになって下さい。

お客様は正直です。
良く出来たバッチのビールは売り切れるのも早いです。

頑張って下さい。
(岩本談)

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2014年3月 2日 (日)

新人スタッフに“イベント用の樽”について指示を出したら“高級バッグ”を調べていた話

3月3日、下北沢で38種類の樽生ビールが楽しめるビアバーうしとらが開店8周年を迎えます。



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通常のビール樽は通常のビール樽は10L・15Lですが、ファーキンは約40Lも入ります。

普通のビール樽は樽の上部から炭酸ガスの圧力でビールを注ぎますが、この樽は樽の横から重力の力でビールを注ぎます。

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コックを打ち込み、このコックの開閉でビールを注ぎます。

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その準備について、新人スタッフに指示を出したところ、新人スタッフがファーキンについて分からなかったようで検索して調べた後がありました。


でも残念なことに1文字間違っていてバーキンについて調べていました…。

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