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2014年4月23日 (水)

【4月23日は地ビールの日】 知っていますか?20数年前、日本に地ビール(クラフトビール)が無かったことを。

ビール好きの皆様、今日4月23日は何の日かご存知ですか?
今日4月23日は地ビールの日

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この記念日は、日本地ビール協会を中心とする「地ビールの日選考委員会」によって
1999年に定められた記念日です。

1516年4月23日にバイエルン国王ウィルヘルム4世が発布した「ビール純粋令」により
ビールの原料が水、ホップ、大麦・小麦の麦芽、酵母と定められ
“ビールとは何か”が世界で初めて明確に定義されたことに由来します。

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今、日本では200を超える地ビール会社が各地でビール造りを行っています。

クラフトビールという新たな呼称ができ、世界の大会で入賞を果たすビールが生まれ、
“第二次地ビールブーム”と言われるほどの盛り上がりを見せています。

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でもほんの20数年前、日本には地ビール(クラフトビール)が存在していませんでした。
私たちが造りたくても、造ることが認められていなかったのです。

Chapter2 〜Determination 決意〜

日本で地ビールがつくれるようになったのは1994年。
いわゆる“地ビール解禁”以降のことです。

地ビールは何の前触れもなく突然造れるようになった訳ではありません。

その背景には日本の産業規制との戦いがありました。



「それはもう衝撃的な美味しさで、これまでの人生損していたと思った」

90年冬、アメリカで生まれて初めて地ビールを飲んだサンクトガーレン先代の
岩本光生(享年72歳)はそのときの感動をそう語ります。

そして、なぜこんなビールが日本にないのかと、
すぐさま彼は息子(岩本伸久/現当社代表取締役)らとともに
日本でビールづくりの道を模索し始めます。



「これ以上ビール会社はいらない」

当時、財務省が言い放ったセリフで、その理由を示す書類には
“酒税の安定確保のため中小ビール会社の乱立は好ましくない”
というようなことが書かれています。

ビールを造るには免許が必要です。当時、その免許を取得するためには
年間2,000キロリットル以上のビール製造が求められていました。

それは大瓶に換算すると約316万本、1日に約8,700本を売らなければいけない計算です。
これほどの量のビールを造って販売できる会社はそうはなく、
当時日本ではビール業界への新規参入は実質的に不可能でした。

Chapter3 〜Turning point 転機〜

「日本でつくれないなら、アメリカでやればいい」

93年、当社は地ビールの盛んなアメリカでビール免許を取得し
サンフランシスコにブルワリーを設立。

日本人がアメリカでビールづくりをはじめた情報は
TIMEやNewsweekなどの現地メディアで話題となりました。



「ビールづくりの夢はかなった。ただしアメリカで」

日本人がアメリカでビール会社を立ち上げたニュースは、
やがて日本のメディアにも飛び火します。

テレビのコメンテーターや世論はこぞって
「日本人が日本でビールを造れない」状況を糾弾するようになります。

それがきっかけとなり、94年にビールの免許取得のための基準が
2,000キロリットルから60キロリットルへと大幅に引き下げられました。

これがいわゆる“地ビール解禁”、日本のクラフトビールの幕開けです。

もし、あの時…

もしあの時、日本の産業規制と戦う人間がいなければ
日本でこんな風に地ビール(クラフトビール)を楽しめる日は来なかったかもしれません。

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そんな歴史に想いを馳せながら、地ビールの日に乾杯!


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