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2014年8月12日 (火)

【8月12日はハイジの日】ハイジとサンクトガーレンの関係

ハ(8)イ(1)ジ(2)の語呂合わせから8月12日はアルプスの少女ハイジの日。

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ハイジの舞台はスイス。

スイスにSanktGallenという州があります。
サンクトガーレンの社名はこのSanktGallenにあるSanktGallen修道院から頂いたものです。

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SanktGallen修道院はスイス北東部、コンスタンス(ボーデン)湖に近い都市ザンクト・ガレンSankt Gallenにあったベネディクト会の修道院。

612年アイルランドの隠修士ガルスGallus(550年ころ~627年)によって開かれたのでこの名があります。

8世紀前半、ドイツのオトマールがベネディクトの会則を採用して以来隆盛をみ、多くの文人、学者を輩出して、8~11世紀にかけて中世ヨーロッパの文化の中心的存在でした。


■SaktGallen修道院は世界最古のビール醸造所

SanktGallen修道院は西暦820年にはビール醸造を行っていた記録があり、【世界最古のビール醸造所】と言われています。

サンクトガーレンは日本で最初に地ビールを製造・販売した【元祖地ビール屋】
その元祖の志を忘れないために、この名前を頂きました。

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SanktGallenの読み仮名はザンクト・ガレンが一般的ですが、 当社先代が英語読みしたため「サンクトガーレン」となりました。

このマークは当時修道院でビールを造っていたであろう修道士をイメージしたものです。


■ビールは伝染病から命を守る“神の恵み”として広められた

この時代の生水は不衛生でしたが、水を煮沸して造るビールは安全な飲み物でした。
当時の支配者は、伝染病から命を守る【神の恵み】としてビールを広めました。
だから当時のビール造りは修道院で行われたのです。

SanktGallen修道院では大中小の3つのビール醸造室で3種類のビールが造られていたと記録されています。
(参考「ベルギービールという芸術」田村功、「麦酒伝来」村上 満)

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【1】皇帝や領主用の最高級ビール

一番小さな醸造室では皇帝や領主たちのもてなし用の、アルコール度数が高く麦芽風味の濃厚な高級ビールが造られていました。


【2】修道士の自家消費用の普通ビール

二番目に大きな醸造室では修道士の自家消費用ビールが造られていました。 修道士に断食を強いるレント(四旬節)の期間は、日曜を除く40日の間、飲まず食わずに過ごさなければなりません。ただし、飢えと寒さをしのぐために、ビールを飲むことだけは許されていました。修道士たちにとって、ビールは生命を維持する「液体のパン」であったのです。


【3】巡礼者への施し用の薄いビール

一番大きな醸造室では巡礼者用の無料配布ビールが造られていたと考えられています。 当時修道院は、お金のない巡礼者にとって、無料で泊れる宿舎でした。一夜の宿を求めてやってくるたくさんの巡礼者に対して、食事はもとより、水に代わる安全な飲み物としてビールを提供しなければなりませんでした。 このビールは、最高級ビールを造ったときに出る2番・3番麦汁から造られ、水に近く、ただ喉を潤すだけに造られた低アルコールビールであったと推測されています。


■現在のSanktGallen修道院

1806年修道院は閉鎖され、現在の建築は一部を除き、18世紀に改築されたものです。

現在は修道院としては機能していませんが、大聖堂とそれに隣接する修道院図書館とがユネスコの世界遺産に認定されています。

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