« ビール税率統一化は地ビール・輸入ビールにとって逆風ではなく、追い風ですよ! @IRORIO_JP さん | トップページ | 【9月7日まで】伊勢丹クラフトビールフェアに行って来た<5日よりお会計方法が変わります> »

2015年9月 3日 (木)

麹町バルのセミナー「クラフトビールのルーツを探る アメリカ編」に参加してきました <前編>


講師 関根 芳雄さんの紹介

25年前、日本にベルギービールは3種類しかなかった。
ティママン、サタン、シメイ

そんな頃シメイに衝撃を受けビールの世界に入った。
東武百貨店の「ワールドビールコーナー」の販売現場に約20年。


ここから本題。


■クラフトビールとは?

小規模で、ビール職人が造る、高品質のビール
→日本では正確な定義はまだない

アメリカでは定義されている。
1、年間生産量が600万バレル(約70万キロリットル)以下であること
2、独立資本で
3、伝統的であること(主力ビールがが麦芽100%であること)


■クラフトビールの魅力

1、希少性
限られた生産性、季節限定品

2、多様性
100を超える種類、醸造家の数だけビールがある

3、造り手の顔が見える
造り手と飲み手の距離が近い


■クラフトビールの楽しみ方

1.鮮度
なるべく新しいもの。買い溜めはしない。

2.管理
特に温度。ちゃんと冷蔵庫で保管すること。
温度が10度違うと3倍スピードで劣化すると言われている。

3.飲み比べが出来る


■アメリカのビールの歴史

○アメリカのビールの歴史はメソポタミア文明より古いという説(約1万年前)

「チチャ」 トウモロコシを発酵させたもの
「マサト」 芋の粉を発酵させたもの


○1848年~ ゴールドラッシュ(日本の江戸時代)

カリフォルニアで砂金が発見されたことを機に、一攫千金を目指して世界中から人が押し寄せた。
人口200人程度の街が、1852年に人口20万人に急増。

その当時誕生したのが「スチームビール」。
通常は低温で発酵させるラガー酵母を高温で発酵させたビール。

ドイツの移民がカリフォルニアでドイツと同じようにビールをつくろうとしたものの
当時はまだ冷蔵設備が整っていなかったため、やむを得ず高温で発酵させたのがはじまり。

アメリカクラフトビールの元祖。20世紀初頭には100箇所の醸造所でつくられた。


○アメリカ独立後に禁酒運動が盛んに。

禁酒法 1920~1933年。
健康上の理由や、第一次世界大戦の敵国がビール大国ドイツであったことなどが理由。

闇ビール
「ニアビール」 ビールに加水したもの。アルコール0.5%以下なら合法だった。
「ニードルビール」 ニアビールの樽に注射針(ニードル)でアルコールを添加
使われたのが毒性の強い産業用アルコールが多く失明する人も


○1900年代 アメリカのビール産業復活

1929年 大恐慌

1933年 禁酒法が廃止に(酒税での税収、雇用拡大の期待)

1938年  500カ所のビール醸造所。オランダ「ハイネケン」などビールの輸入もはじまる。


・ビール会社の大企業化
1500あった小さな醸造所は吸収合併され、1970年代には大手3社が支配するように。
アンハイザー・ブッシュ、ミラー、クアーズ

・ライトビール戦争
ミラーライトが火付役

・輸入ビールのシェア拡大
1995年 5% → 1998年 8%

アメリカでクラフトビールという言葉が誕生したのは1997、8年頃。
それまではマイクロブルワリー

・ホームブルワーの台頭
1970年代から増えた個人ブルワー


○アメリカのクラフトビール革命:3つのポイント

1、
1972年 オレゴンでカスケードホップの誕生
それまでのホップとは全く異なるキャラクターをもったホップ。
アメリカのクラフトビールを一躍有名に。

2、
1980年 カリフォルニア「シェラネバダ」誕生
シェラネバダペールエールはあまりにも有名

3、
1988年 ニューヨーク「ブルックリン」誕生
ブルックリンラガー
大都市でビールが出来る衝撃。世界で初めてビールの工場見学を行った。



■現在のアメリカのクラフトビールの売上高

2013年  140億ドル(約1兆2270億円)前年比20%↑
クラフトビール醸造所 2768カ所
ビール全体の14%のシェアをクラフトビールが占める

日本ではビール全ての売上で1兆5千億円くらい(アメリカのクラフトビールの規模くらい)
クラフトビールの数  200~300カ所
(醸造免許をもっていても稼働していないところもあり、正確な数が把握できない)
シェアは1%に満たない。

都道府県別で見ると北海道が1番多く16か所。
次に神奈川と静岡で13か所ある。
逆に高知、佐賀、長崎 が現在ブルワリーがない都市。

現在首都圏にビアパブは216カ所あると言われる
一昨年のデータなので今はもっと増えているかも。
2006年頃は片手で数えられるほどしかなかった。ポパイ、ラ・カシェット、蔵くら…。

最近の日本のビールのトピック
○酒税改正  現在350mlで77円 → 55円に平均化(ビール、発泡酒)
○ビールの定義の見直し ← EUの圧力
日本ではビールの原料に認められてない副原料(スパイス、果実)を使うことが多いベルギービールは発泡酒だらけ

アメリカの酒税は州ごとに違う
例えばアメリカニューヨークでは350mlで2円(日本は77円)。

Unnamed

岩本も登場する後半は次の記事にてご紹介。

|

« ビール税率統一化は地ビール・輸入ビールにとって逆風ではなく、追い風ですよ! @IRORIO_JP さん | トップページ | 【9月7日まで】伊勢丹クラフトビールフェアに行って来た<5日よりお会計方法が変わります> »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 麹町バルのセミナー「クラフトビールのルーツを探る アメリカ編」に参加してきました <前編>:

« ビール税率統一化は地ビール・輸入ビールにとって逆風ではなく、追い風ですよ! @IRORIO_JP さん | トップページ | 【9月7日まで】伊勢丹クラフトビールフェアに行って来た<5日よりお会計方法が変わります> »