11月17日解禁「麦のワイン2016」瓶詰めの日々
最近の工場はひたすら麦のワインの瓶詰めに追われています。
1次発酵の終わった麦のワインから疲れてしまったビール酵母を取り除き、そこに新しく元気なビール酵母と麦汁(ビール酵母の発酵活動に必要な養分)を投入。
それを1本1本手で詰めています。
(ブログでは紫の瓶のディアブロを例に説明していますが、白の瓶のアンヘルでも全く同じ工程で瓶詰めしています)
使うのはシンプルなガラスの管のみ。これを麦のワインが入っているビールタンクに直結させます。
準備はこれだけ。通常の瓶詰めに使用する炭酸ガスも使いません。
これがボールペンのようになっていて、瓶に押し当てるとビールが出て、離すと止まります。
グラスにビールを入れる様子を動画で撮ってみました。(分かり易いようにスローで撮っています)
2016 11月 1 7:17午前 PDT
通常の瓶詰めでは機械が瓶を真空状態にしてからビールを流し入れますが、この場合はビールを溢れるまで入れて空気を押し出します。
1本で見ればわずかな量ですが、これが8000本ともなると…。
ちょっともったいない…という気もしますが、こればかりは仕方ありません。
そうしたら、すぐ栓を打ちます。
昨年までは手で打栓をしていましたが(左)、今年は一升瓶ビールの瓶詰め機を改良して麦のワインでも使えるように(右)。
これでだいぶ瓶詰めがスピードアップしました。
とは言っても機械では1時間に約3000本のペースで瓶詰めができますが、手詰めだと1時間に約300本。10分の1のペースです。
栓をした瓶は溢れ出たビールを洗い流すために、丸ごと水につけて洗います。
瓶詰めしたビールは瓶の中の酵母が活動しやすい温度(13度前後)で2週間程度保ちます。
このときの発酵活動によって生まれた炭酸ガスをビールに溶け込ませて完成です。
瓶の中には元気なビール酵母と、その酵母のご飯を入れてあるので、瓶を開ける瞬間までビールは弱い発酵を続けています。
単なる無濾過ではなく、本当の意味で“生きている”ビールです。
麦のワインは11月17日発売。
8000本限定ですが、現在すでに約7000本がネットショップ、酒屋さんなどの予約で埋まっています。
発売日前に完売となってしまう可能性がありますので興味のある方は早めのチェックをお薦めします。
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