ビアフェス東京の思い出。10年前のターニングポイント
ビアフェス東京2017が終わりました。
今回のビアフェスでも人気だったスイートバニラスタウトは、今から10年前、クラフトビールという言葉もほとんど浸透していなかった2007年に誕生しました。
2006年に発売したチョコビールこと「インペリアルチョコレート」のヒットがこのビール考案のきっかけ。
贈り物を想定したビールでしたが、ご自分用に買われる方が本当に多く、1年中こんなビールがあっても良いのではないか、と思わされました。
ただインペリアルスタウトは高アルコールのため完成までに時間がかかり、夏の繁忙期に継続 してつくるのは現実的に困難でした。
そこで普通のスタウトをベースに「普段飲みができるようなチョコビールを」とスイートバニラスタウトが生まれました。
インペリアルスタウトよりはアルコールが低く、通常のスタウトよりはちょっと高めのフォーリンスタウトをベースに本物のバニラで風味付けしたビールです。
ところが。
ウケ狙いの“ゲテモノ”ビール。
業界の外からも内からもそんな声が聞かれました。
通年商品として販売しましたが、限定商品だったことにして販売を打ち切ろうかと相当悩みました。
そんな中出店した2007年、ビアフェス東京。
当時は数百種類のクラフトビールが一堂に集まるイベントはほとんどなく、ビアフェスは日本最大のクラフトビールイベントでした。
その来場者の人気投票でスイートバニラスタウトが1位を獲得したのです。
全く予想していなかったことで、本当に驚いたし、本当に嬉しかったです。
そこから風向きが一変。自分たちもこれだけお客様に支持して頂いたものを止める訳にはいかないと覚悟が決まり、今ではサンクトガーレンにとって欠かせない看板商品の1つになっています。
この時スイートバニラスタウトの販売を終了していたら、その後のフレーバービール湘南ゴールド(オレンジ)やパイナップルエールは生まれていなかっただろうと思われ、サンクトガーレンにとって大きなターニングポイントとなった出来事です。
ちなみに2014年、スイートバニラスタウトは来場者人気投票をもとに選出される「東京都知事賞」を再び獲得しています。
どれだけビールイベントが増えても私たちにとってビアフェス東京は特別な場所で、これからも末長く続いてほしいなと思っています。
ご来場者の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。
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