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2017年10月25日 (水)

サンクトガーレンとKIRIN、摘みたてホップ仕込みビールの発売が1か月以上もずれるワケ

今日、工場では「YOKOHAMA XPA(IPA)」の仕込み日でした。

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すでに今夏収穫した生ホップ仕込みのものは完売していて、

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現在は長期保存出来るように乾燥処理(熱をかけて水分を蒸発させたもの)を使用しています。

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ホップはまつぼっくりのような形をしていて、根元にビールの香りや苦味のもとになるルプリンを含みます。

そのため、ビール投入前にはよく揉んでほぐします。


今日は偶然にも、キリンビール「一番搾り とれたてホップ」の発売日。
(すみません。発売日を勘違いしておりました。昨日24日が発売日でした)

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2017年夏の同じシーズンに収穫したホップを使っているはずなのにサンクトガーレンのビールはすでに完売で、KIRINのビールは発売したばかり。

発売時期が1か月以上もずれるのはなぜでしょうか。

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これこそが、ラガービールとエールビールの違い。

世界に数百種類あるビールのスタイルは、大きくラガー(Lager)とエール(Ale)に分かれます。

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サッポロやキリンといった大手ビールの主力商品はラガービールなのに対し、サンクトガーレンは創業以来エールビール一貫主義。

下面発酵でつくる「ラガービール」は低温でゆっくり発酵させます。
1週間程度の主発酵を経て、1~2か月程度のコンディション(二次熟成、熟成)を経て完成します。

一方、上面発酵でつくる「エールビール」は高温で一気に発酵させます。
3~5日程度の主発酵を経て、1~2週間程度のコンディション(二次発酵、熟成という場合も)を経て完成します。

つまりラガータイプのビールは、8月初旬に収穫したホップをすぐに仕込みに使用しても完成は10月になります。

一方のエールタイプのビールの場合、8月初旬に収穫したホップをすぐ仕込みに使用すると8月下旬にはビールが完成します。

これが同じ8月に収穫したホップを使っているのに発売日に大きく差が出る理由です。

肝心のラガーとエールの味わいの違いですが、1番分かり易いのは“香り”です。

ビール酵母は高温で発酵させると果実のような香りの成分“エステル”を生成するため、一般的にエールのほうがフルーティーな香りに満ちたビールとなります。

逆にラガービールはすっきりとシンプルな味わいのビールに。

そのときの気分やシーンによってチョイスして楽しんで下さい。


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